日本には四季があり、1年を通して気温、海水温は一定ではありません。また、北は北海道、南は沖縄まで南北に長い国ですので、同じ季節であっても場所によっては、気温、海水温が異なります。1年中快適(寒すぎず暑すぎることもない)にサーフィンを楽しむためには、サーフエリア、季節によって種類の違うウェットスーツを使い分ける必要があります。 ※1日の中でも、朝夕や、風の強い時間帯、天候の変化などにより、異なった種類のウェットスーツを着用することもあります。 快適にサーフィンをする!快適とは海の中でも、通常通り、体温が保持され、寒くもなく、暑くもなく、ちょうど良い感じと思ってください。夏にTシャツや半ズボンを着用し、秋に長袖、長ズボンを着用し、冬には厚手のジャケットを着ますよね。ウェットスーツも考え方は洋服と同じです。但し、ウェットスーツは、基本的に何枚も重ね着ができない(※ロングジョンとタッパーを重ね着する場合はあります)ので、季節に応じて異なった種類のウェットスーツ着用しなければならないことが、洋服との違いです。 すでにウェットスーツを持っていて、海に入られている方であればご理解いただけると思いますが、季節に合ったウェットスーツを着用していないと、サーフィンどころではないと思います。寒すぎたり、暑すぎたりして、30分も海に入っていられなくなります。もちろん、我慢という選択肢もありますが、体にもよくありません。せっかくの楽しいサーフィンが、ウェットスーツの種類の選択ミスにより、不快なスポーツとなり、「2度とやらない」苦い思い出になってしまいます。特に、初心者の方が1度きりのサーフィンになってしまうのもウェットスーツの選択ミスによる原因が大きいです。 これからサーフィンを始める方であれば、何月から始めるのか?によって、最初に購入するウェットスーツの種類が変わってきます。また、サーフィンする期間が夏だけなのか、春から秋ぐらいまでなのか、それとも1年中なのか、サーフィンする期間によって揃えるウェットスーツの数や種類も変わってきます。 先ずは、サーフィンを始める月を決めていただき、その季節に合ったウェットスーツを1着購入してください。その後、サーフィンを続けられそうであれば、季節の変わり目に合わせて、徐々に揃えていくのが良いと思います。 下記のサーフエリアマップを参考に、何の種類のウェットスーツを着れば快適にサーフィンが楽しめるか確認してみましょう。 冬の寒さが過酷な北海道。1年の大半がセミドライスーツ。夏場でも3mmフルスーツは必須。 1年を通してフルスーツの着用率が高いエリア。冬場はセミドライスーツにブーツ、グローブ、キャップであるが、夏場にはシーガルでサーフィン可能。 夏場になるとスプリングでサーフィンできる日があるが、シーガルがあると無難。冬場は11頃からセミドライスーツが必須となり、12月からはブーツ、グローブの着用が必須。 都心から少し距離があるが比較的空いているエリア。夏場であってもスプリングが必須なエリア。12月からセミドライの出番となる。 このエリアは年間を通して波があり都心からも近いので多くのサーファーで賑わっている。8月であればタッパーやショートジョンでサーフィンできる日もある。 同じ千葉エリアであっても、北と南では大幅に変わる。千葉南エリアであれば、冬場はグローブ、キャップが外せる。 夏はボードショーツ(サーフパンツ)1枚でサーフィン可能だが、朝夕などは、ベストやタッパーを着用することをお勧めする。1年を通して数種類のウェットスーツが必要となる。 透明な水に白い砂浜。この環境でのサーフィンは波が小さくても気持ちいい。ウェットスーツ選びは湘南とほぼ同じ。 長い海岸線に多くのサーフポイントが点在するエリア。夏場はボードショーツ(サーフパンツ)1枚でも可能だがベストやタッパーも必要な時がある。2月前後はセミドライスーツにブーツ、グローブが必須。 古くからサーフィンされている伊勢エリア。メジャーなサーフポイントもあり人気が高い。夏場はボードショーツ(サーフパンツ)にベストやタッパーを着用することをお勧めする。 関西主要都市からアクセスできる人気のサーフエリア。夏場はボードショーツ(サーフパンツ)でサーフィン可能。真冬はセミドライスーツが必要になるが、キャップまではいらない。 日本屈指のサーフポイントが点在する四国エリア。ここは日本?と疑うような波が来る。真冬でもセミドライスーツだけで過ごせるのは嬉しい。 南国ムード漂う宮崎エリア。冬場でも比較的水温が温かく、早ければ3月後半にはセミドライスーツからフルスーツに衣替えできる。 東シナ海に面しているこのエリアは九州であっても冬場のブーツなどの防寒グッズが必要となる。 九州の中でも日本海に面しているこのエリアは冬場水温が下がるので、セミドライスーツ、ブーツ、グローブが必要となってくる。 日本海に面しているエリアの中でも比較的水温が高めですが、夏場ボードショーツ(サーフパンツ)だけでは厳しい。冬場はセミドライスーツ、ブーツ、グローブは必須。 10月になると一気に外気温が下がりだす。セミドライスーツも11頃から着用し始める。夏場はスプリングは必須で、1年を通してウェットスーツが手放せない。 日本海北エリアの冬は寒い。11月からセミドライスーツが必須で、5月まで着用することになる。もちろん、冬場はブーツ、グローブ、キャップが手放せない。 |