ウェットスーツは非常にデリケートな素材(ネオプレンゴム)で出来ております。日々のお手入れ(メンテナンス)がウェットスーツの劣化を防ぎ長持ちさせます。ご面倒でもご使用後は直ぐに水洗いし、乾燥させてください。 ウェットスーツを使用していると、生地と生地の縫い目が裂けてきたり、何かに引っかかって生地が切れてしまうことがあります。軽度な傷でしたら、ウェットスーツボンドを使い、個人でもリペア(修理)することが可能です。さらにメルコテープで補強すれば完璧です。 ウェットスーツの洗い方ウェットスーツ使用後は、放置せず、なるべく早めに洗いましょう。タライのような大きめの容器にウェットスーツが浸るまで真水を入れ、その中でウェットスーツをやさしく手洗いしましょう。▼ウェットスーツは必ず手洗い 洗濯機、乾燥機、漂白剤は厳禁です。生地を傷め変色・型くずれの原因になります。 ▼熱いお湯はNG 熱いお湯は生地の劣化、接着面のはがれを招く場合があるので絶対にNGです。寒い冬でもせめてぬるま湯で! ▼やさしくもみ洗い 使用後は水かぬるま湯で、表・裏の両面を手でもみ洗いします。バスタブなどでのつけ洗いをお勧めしています。 ▼塩分はしっかり落としましょう 塩分は生地を硬化させ傷めます。ファスナー部分や裏面が起毛タイプ・保温素材の場合は塩分や砂が残りやすいので忘れずに洗いましょう。 ウェットスーツの干し方手洗い後は、裏面を表にハンガーに吊るした状態で、風通しの良い日陰で干しましょう。乾いたら表面に変え干し直しましょう。▼直射日光NG 乾きが速そう!早く乾かしたいという思いから、日が当たる場所での乾燥は厳禁です。ウェットスーツの生地(ゴム)を傷めてしまいます。 ▼太いハンガーを使用する 肩部分の生地を傷めないために太いハンガーを使用しましょう。針金ハンガーなど、細いハンガーは使用しないでください。太めのハンガーはウェットスーツの内側に空気の流れができ乾燥も早くなります。 ▼ファスナー部分は折り曲げない ハンガー干しが難しい場合は物干し竿にかけて干します。この時にファスナー部分が曲がらないようにしましょう。※できるだけハンガー干しをお勧めします。 ウェットスーツの保管方法▼必ず吊るして保管する肩部分に負担がかからないように肩幅が広く太いハンガーに吊るします。できるだけ着用時と同じ状態での保管になるように、ファスナーはしっかりと閉めてください。折りたたんでの保管は生地を傷めてしまうので絶対に行わないでください。 ▼冷暗所に保管する ウェットスーツは大部分がゴムでできています。気温の変化が激しい場所や日光の当たる場所での保管は生地の劣化の原因になってしまうので、冷暗所での保管をしましょう。 ▼衣類とは別に保管する 多くのウェットスーツに使われている、クロロプレンゴムと衣類が反応して衣類が変色する場合があるので注意が必要です。また、衣類カバーなどで完全に覆ってしまうと、ウェットスーツに水分が残っている場合や、梅雨時期などに水滴がついてしまうので注意が必要です。 ウェットスーツの修理(リペア)方法▼まずは綺麗に洗いしっかり乾かす汚れや水分が残っているとリペアができません。 ▼ウェットボンドでのリペア 小さなキズはウェットボンドで接着してリペアができます。つまようじなど先端が細いものに、ウェットスーツボンドを少量取り、リペア箇所に添付してください。 ▼ボンドは薄く塗る 接着する両面に、つまようじや竹串を使い少しずつ塗布します。厚塗りは厳禁です。厚塗りしても接着力は上がりません。また、はみ出したボンドの影響で再び裂けてくる原因にもなります。 ▼少し乾かす ウェットボンドを塗り終えたら少し粘つくまで待ってください。粘つく状態とは糸を引くような状態です。傷口を閉じたり開いたりすると状態が分かりやすくなります。 ▼圧着する 修理箇所をつまむように圧着します。力を入れる必要はございません。圧着は最低でも3分ほど行ってください。可能であれば、ヘアドライヤーなどを使い風を当ててください。※ヘアドライヤーは温風厳禁です。必ず涼風(cool)に設定してください。 ▼火気厳禁。必ず換気をする ウェットボンドは揮発性があるため、風通しのいい場所で使用します。 また、引火の可能性があるので火の近くでの使用・保管は厳禁です。 ▼メルコテープで補強 キズが内側まで貫通している場合、ウェットボンドで接着後に内側からメルコテープで補強を行います。傷口に合わせメルコテープを適度な長さに切り、120~130℃のアイロンを15~20秒あてて接着します。温度が低すぎると十分に接着せず、温度が高すぎると生地を焦がしてしまうので温度設定には注意が必要です。※メルコテープでの補強は必須ではありません。 ウェットスーツのダメ絶対!三箇条】
!火気厳禁 石油由来の素材を使っているので引火の危険性があります。 ウェットスーツ取扱い説明書ウェットスーツの取扱い方法についてご説明したいと思います。特に、はじめてウェットスーツを購入された方、はじめて着用する方などは、ご面倒でもご一読いただくことをお勧めいたします。皆様がより安全にウォタースポーツを楽しんでいただくためにも、たいへん重要な内容になっております。 ウェットスーツは水の中でのスポーツ及びレジャーを目的として作られております。間違った使用方法や取扱いをなされますと、破損や危険を伴う場合がございますのでご注意下さい。 <警告ならびに危険事項> 使用前は充分な準備体操を必ず行って下さい。睡眠不足や体調不良時やアルコール、薬品類の摂取時は使用しないで下さい。又使用中に体に異常を感じた場合は速やかに使用を中止し必要に応じ医師の診断を受けて下さい。とくにアレルギー体質や体に不具合のある方は必ず使用前に医師に相談の上その指示に従って下さい。 ●ウェットスーツは、救命具ではありません。目的に応じた救命具や浮力補助体を体に着用して使用して下さい。 ●ウェットスーツは、石油系の製品です。火及び高熱を発する所には絶対に近付けないで下さい。火傷や火災の原因になります。 ●ウェットスーツを処分する場合は、燃やさないで下さい。燃やすと有毒ガスを発生し大変危険です。不燃物として処分して下さい。 <着用上の注意とお願い> ●ウェットスーツを着用したまま長時間日差しの強い所に居ますと内部温度が上昇し皮膚障害を生じます。使用が終わりましたら速やかに脱いで下さい。 ●ウェットスーツは、使用してある素材の性質上通常の衣服より体に対する絞めつけ感が強く、個人差によっては過度な息苦しさや絞めつけ感など、不快感を伴うことがあります。そのような場合は速やかに使用を中止して下さい。 ●ウェットスーツは、基本的に寸法の合ったサイズを必ず着用して下さい。寸法が大きかったり小さかったりした物は故障の原因になったり体が擦れる原因になります。 ●部位によっては、擦れる事がありますので予め擦れの予防を施す事をお勧めします。 ●キャップ・フード類を使用する場合は音が遮断されますので、全方向に注意して下さい。 ●着脱時は、接合部などを無理に引っ張ったり爪を立てたりしますと剥がれ破れ、縫い糸の切れ等が生じますので慎重に取扱ってください。 ●ウェットスーツに使用している接着剤やパッド及びマークは熱を加えると接着力が低下し、経時変化を早め接着箇所が剥がれます。したがって使用後の温水の使用など熱を加えるような事は絶対にしないで下さい。 ●ファスナーの開閉はゆっくりと行って下さい。特に閉める時に何かに引っ掛かった場合は、スライダーを少し戻し、異物を取り除いてから閉めて下さい。無理に開閉しますと、破損の原因になります。 ●ファスナーを最後まで確実に開いてから脱着して下さい。その時ファスナー最下部を無理に広げ過ぎないで下さい。中途半端な開閉やファスナー最下部の過度の広げ過ぎはファスナーの破損の原因になります。 ●ファスナーを折り曲げたりしないで下さい。故障の原因になります。 <使用後のお手入れと保管上の注意とお願い> ウェットスーツはクロロプレンゴム発砲体を素とした素材で出来ております。全てのゴム製品は時間が経つと硬化、収縮、劣化等の経時変化があります。又塩分や紫外線等はこの経時変化の速度を速める原因になっています。 ウェットスーツは優れた収縮性をもち系時変化の少ない厳選された素材を使用しておりますが、お手入れの仕方や保管の仕方によっては経時変化の速度を速め、性能の低下を引き起こしますので次の事によく注意して下さい。 ●使用後は速やかに水道水など、真水を使いウェットスーツ全体やファスナー周りなどに付いた塩分や砂などの汚れを良く洗い落とし必ず陰干しして下さい。汚れがひどい時は中性洗剤をご使用下さい。塩素系洗剤や漂白剤は絶対に使用しないで下さい。 ●洗濯機、脱水機、乾燥機は絶対に使用しないで下さい。 ●ウェットスーツを濡れたままで通気性のない袋や容器に入れっぱなしにしないで下さい。ムレたりすると他の生地に移染します。特に車のトランク等の高温多湿な場所は雑菌の繁殖や色落ち、劣化の原因になりますので絶対に避けて下さい。 ●車内など高温になりやすい場所や日向や電燈の側などに放置しますと、剥がれや変色や劣化を速める原因になりますので風通しの良い暗所に保管して下さい。 ●折りたたんだりしますと型くずれや生地がつぶれたりしますので必ず厚みのあるハンガーなどに吊って保管して下さい。 ●衣服と一緒に保管しないで下さい。染料が衣服に移染する事があります。 |