5月に入ると、日によっては、外気温25度を超え、初夏を感じる日もあるでしょう。海面温度も徐々に上がってきます。やっと、生地厚「3mm」フルスーツの出番となります。
先月まで着用していた厚手の5mmフルからの衣替えです。生地厚が2mm薄くなるだけで、身軽に感じ、サーフィンの動きも軽やかになります。
この季節になると、サーフィンを始める方が非常に多くなり、海の中も、多くのサーファーで混み合ってきます。いよいよ、シーズン到来です。5月後半には、さらに、外気温、海面温度共に上昇し、「シーガル(半袖長ズボンタイプのウェットスーツ」の出番もあるかもしれません。
サーフィン用ウェットスーツで、フルスーツタイプの生地厚について、よく耳にする、3×2mmというのは、ボディーと脚が3mm、腕が2mmいう意味です。なぜ、腕が少し薄いのか?サーフィンはパドリングという動作が常に伴います。パドリングとは、サーフボードの上に腹ばいになり、両手で水をかいて前に進む動作です。生地が薄くなっている理由は、このパドリング(腕を回す、かく動作)をし易くし、腕への負担を軽減するためです。
もう一つ、ネック(首)部分の構造について、大きく3つの種類があります。
・バックジップタイプ
背中に大開口のファスナーが付いているタイプで、ウェットスーツの着脱がし易いのが特徴です。ファスナーガードが付いており、直接水が身体へ触れないようになっていますが、基本的にファスナー部分からの水の浸入があります。
・インナーバリア付きバックジップ
バックジップの裏側に扇状のバリアが付いているタイプ。ウェットスーツの着脱がし易く、水の浸入も少ない。ファスナーから浸入した水は、バリアによって遮られ、ドレンホールという小さい穴から排出される仕組みです。
・チェストジップタイプ
胸元部分(チェスト)にファスナーがあるタイプで、上記のインナーバリアより、さらに防水性が高い。また、背中にファスナーがないので、身体への負担が少なく、運動性が高いのが特徴です。しかし、バックファスナーに比べると、開口部が狭く、ウェットスーツの着脱がし難いのが難点です。しかし、最近では、伸縮性の高い生地を使用したり、構造を見直すことにより、一昔前に比べれば着脱し易くなっています。
|